私たちは今、日本のみならず、世界のお箸文化圏の人々がきちんとお箸をもてないことに驚愕しています。
間違った作法や持ち方は周りから見て見苦しいだけでなく、各人の健康も損なうような気がしてなりません。 美しい佇まいである躾や作法は強制されるものでありませんが、お箸を使う国の人々の中で、実はお箸の正しい作法が伝わっていないということを このままにしておくことは出来ません。
お箸を使う国の人はみな、3歳ぐらいになると親からその持ち方を教わります。そしてどの国でも正しい持ち方は共通です。
お箸を使う人々と国は多岐に渡っているのに関わらず、お箸の持ち方がまったく同じなのは、 長い歴史の中で導き出された最も使いやすい持ち方であるのはもちろんですが、それが美しい作法とも結びついているという大事な観点があるからです。